痛い時ほど動かそう
痛みが出ていると、動かしてはいけないと安静にする方が
多くいらしゃいます。
実は、それがかえって痛みを慢性化させる大きな原因になっています。
動かすとかえって痛くなるのではと思いがちですが、
動かさないでいると、筋肉はどんどん硬くなっていきます。
硬くなるともっと動かせなくなってしまいます。
硬くなった筋肉を動かそうとすると、痛みを伴います。
それが、悪化させているのではと誤解させてしまいますが、
痛くても少しずつ動かしているうちに、筋肉は柔軟性を取り戻していきます。
但し、動かすといっても負荷をかけてはいけません。
例えば、腰が痛い時、歩いた方が楽になるケースが殆どですが、
重い荷物を持ちながら歩くというのは、腰椎に負荷がかかってきますので
それは良くありません。
たとえぎっくり腰でいらしても、
動ければどんどん動いていただくようにお話ししています。
その方が、早く良くなるのです。
但し、炎症期は安静の方がいい場合もあります。
その辺の判断で迷ったらご相談ください。
当院にいらしている方で、体の歪みが大きく
骨のずれのわりに痛み方が軽い方がいらっしゃいます。
その方達に共通しているのは、普段じっとしていないという事です。
マメによく動いている方は、すぐに良くなる方が多いのです。
しかし、動きすぎも良くありません。
過ぎたるは猶及ばざるが如しです。
痛みが慢性化している方の多くは
動かさないでいる事で悪化させています。
膝痛や五十肩も同じです。
痛みが出始めた初期の頃、
痛いからと動かさないでいる事で、
どんどん悪化しているのです。
当院では、症状に合ったゆるめ体操の指導をしています。
それをしていただくと関節、筋肉がゆるみます。
ゆるめ体操を宿題にしているのですが、
それをやっていただいている方とそうでない方の
よくなるスピードは、雲泥の差があります。
驚くほど違います。
筋肉を鍛えると痛みに強くなるという事は間違っていませんが、
硬くなったままの筋肉を鍛えると
痛みにつながってしまう事があります。
痛い時は、まず関節、筋肉を緩める事をお勧めします。
そして筋肉を鍛えた後には、必ずストレッチをしましょう。
柔軟性を保つ事が大事です。